「ミジメな老後」を送らないためのポイント



気持ちの切り替えができない

 

 

人生の中盤を過ぎ、確実に老年期が迫っているのに、なかなか気持ちの切り替えができないという人がたくさんいます。

 

一般の会社員の場合なら、その多くが50歳あたりで昇給はストップし、55歳で役職を離れます。役職手当カット分だけ給料は減り、60歳で定年退職します。再雇用制度によって65歳まで働くにしても、60歳からの給料は半分以下になってしまい、確実に右下がりの収入となります。

 

しかし、退職金をもらい、給与が下がっても当分は生活スタイルを変えなくても何とかなるような気がします。こうなると「ミジメな老後」が待っていることになります。年金をもらう頃には、退職金も半分以下になってしまっているかもしれません。

 

自分が欲しい物を買う以外でも、子供や孫にねだられたりすると、ちょっと気持ちが大きくなって何でも買ってあげてしまい、その結果、自分の老後の資金を殆ど使ってしまった、という話も他人事ではありません。子供になにも買ってあげられないなんて、ミジメでイヤだと思うかもしれませんが、老後にお金が無くなってそれこそ子供や孫にまで頼らなくてはならないような状態に陥るほうが、よっぽどミジメです。

 

こうした危険性はしっかり認識すべきだと思います。それでも、高収入だった時期の消費生活にマヒしがちです。収入が減っているのに、無意識にこれまでと同じようなレベルの生活を続ける家庭は結構多いのです。